概要
外傷、異物、細菌感染、ウイルス感染、まつげ異形成、眼瞼内反、眼瞼喪失、閉瞼不良などにより角膜が感染、炎症を起こし
ます。
犬の角膜潰瘍の症状
病気の初期段階では、犬は恥ずかしがり、目分泌物が増加していました。いつも前足で目をこすっていて、眼瞼けいれんがあり、目が痛くて、なかなか開けようとしませんでした。重度の場合は穿孔が発生し、罹患犬の視覚障害に直接つながる可能性があります。病気の初期でも後期でも角膜浮腫の程度は異なります
が。
犬の角膜潰瘍の診断基準
表在性角膜潰瘍は肉眼で見つけるのが困難です。これはフルオレセイン染色によって検出する必要があり、フルオレセインが角膜に滴下されます。潰瘍表面が蛍光剤で染まっている場合つまり、角膜潰瘍と診断されます。深部角膜潰瘍は通常肉眼で確認できますが、診断を確定するにはフルオレセインも必要であり、細隙灯を使用して他の問題がないか確認する必要があります。
犬の角膜潰瘍の治療
感染を制御するには、局所的に広域抗生物質の点眼薬や軟膏を使用します。角膜の成長を促進するには、細胞成長因子を使用できます。角膜の乾燥や涙液の供給不足を防ぐために、人工涙液を使用することができます。癒着を防ぐために、薬理学的な散瞳が使用されることがあります。毎日エリザベスカラーを装着し、4~6週間薬を服用すれば、通常は治癒可能です。難治性角膜潰瘍(4~6週間の治療を受けても大幅に改善しない)の場合は、角膜格子切開が必要です。